旭川ラーメンとは?その起源/特徴/魅力…なぜ醤油味なのか?
目次
北海道の3大ラーメンと言えば、札幌・旭川・函館ですよね。
その中でも、旭川醤油ラーメンとは、どんなラーメンだかご存じでしょうか?
- 旭川ラーメンの起源は?
- 旭川ラーメンの特徴と魅力は?
- 旭川ラーメンはなぜ醤油味?
このような疑問に、ブログ記事で答えていきます。
全国的にもすっかり定番&人気となっている「旭川ラーメン」について、一緒に見ていきましょう!
1. 旭川ラーメンとは?
旭川ラーメンは、北海道旭川市発祥のご当地ラーメンです。
旭川市は北海道でも海に面していない内陸部で、人口約33万人の都市です。旭川ラーメンを求めて観光に来る人もいるほど、全国的にも大人気のラーメンです。
旭川ラーメンの特徴とは?
旭川ラーメンの最大の特徴は「ダブルスープの醤油味」でしょうか。
豚骨や鳥ガラなどの動物系のスープをベースにしつつ、煮干しや昆布などの魚介類のダシを合わせます。
豚骨スープのコクと旨味、魚介や野菜スープのさっぱりとした風味が絶妙に調和し、より深い味わいと奥行きを持った味わいが楽しめるとされています。
そんな濃厚でありながらさっぱりとした味わいのあるWスープに、醤油だれで味付けをする店が多いです。
また、この醤油ベースのダブルスープに、たっぷりのラードを入れるのも特徴的。
スープの表面に油膜ができ、ラーメン温度が冷めるのを防いでくれるわけですね!
2. 旭川ラーメンの起源:なぜしょうゆ味?
上記のような旭川ラーメンの特徴は、その起源とも関係しています。
もともと、旭川は養豚業がさかんで、豚骨などの動物スープが作りやすい環境にありました。
また、旭川は北海道の物流の拠点としての役割を果たしており、煮干しや昆布なども豊富に手に入りました。
そのため、豚骨と煮干しなどを合わせたダブルスープが誕生します。
また、旭川は大豆の産地で、醸造業も発展していたため、醤油ベースのスープが主流となったと言われています。
さらに、年間降雪日数が100日を超えるような寒いエリアなので、ラードたっぷりの冷めにくいスープが定着したようです。
旭川ラーメンの全国進出!いつから有名に?
旭川の地元では戦後、次々に新しいラーメン店が登場しました。
平成4年には、旭川市や商工会議所が企画して、阪神甲子園球場で旭川ラーメンを振る舞い、積極的にPRしました。また、平成8年には「旭川ラーメン村」という施設が完成し、市を挙げてラーメン文化を発信しました。
その結果、平成13年には旭川ラーメンのお店は230店まで増え、全国的な知名度を獲得していきます。
現在でも、ラーメンを提供している店はなんと旭川市内だけで400店もあると言われています。
旭川ラーメンはしょうゆだけではない…!
そんな旭川ラーメンは、伝統的なしょうゆ味&ダブルスープが定番で人気ですが、近年は独自の味を追求する店も多く出てきています。
旭川塩ラーメンや、旭川味噌ラーメンをかかげる店もありますし、旭川市名物の「ホルモン」を、ラーメンに取り入れたメニューも人気を呼んでいます。
【まとめ】旭川ラーメンの歴史と特徴と魅力!
今回のブログ記事では、北海道の3大ラーメンのうちのひとつ「旭川ラーメン」について解説してきました。
醤油ベースのダブルスープで、ラードたっぷりなのが特徴的。
濃厚でコッテリしている側面と、あっさりシンプルな素材の味を活かす側面の両方を、一杯のラーメンで味わうことができます。
全国のラーメンファンの間でも大注目の旭川ラーメン。ぜひ食べてみて下さい!