函館が塩ラーメンが有名なのはなぜ？特徴と歴史【発祥は中国】

函館ラーメンは、北海道の三大ラーメンの一角を担う、全国的にも有名なラーメンです。

函館ラーメンと言えば、透明感のあるきれいな塩味のスープが特徴的です。

ところで、なぜ函館ラーメンは塩味なのでしょうか？

今回のブログ記事では、函館塩ラーメンの発祥・歴史を振り返りながら、その特徴を解説していきます。

函館ラーメンの特徴

函館ラーメンは、コッテリ濃厚系が多い北海道ラーメンの中では、特別な存在になっています。

スープはあっさりとキレイな塩味が特徴的です。ベースには鶏ガラや豚骨、昆布やホタテなどの魚介系が使われることが多いです。

豚骨は高温で炊き続けることで、濃厚な色合いになりますが、低温でじっくりうま味を抽出することで透明感を残すことができます。どんぶりの底が透き通って見えるほどの透明度は、函館ラーメンの最大の特徴です。

また、函館ラーメンの具材として、お麩やナルトがトッピングされることもあります。

シンプルながらも深みのある味わいが、函館塩ラーメンの魅力と言えるでしょう。

函館ラーメンの歴史：なぜ塩味？

それでは、北海道ラーメンの中でも、函館ではなぜ塩ラーメンが有名になったのでしょう？

発祥の歴史を見ていきましょう。

函館に塩ラーメンが広まった歴史と起源

函館ラーメンの歴史・起源は、明治時代に遡ります。

1854年に函館港が開港し、北海道でも最初に外国船が入港する重要な港として栄えていました。

この頃から、外国、特に中国との交流が盛んで、食文化にも影響を与えました。

華僑と呼ばれる中国人が、広東料理の「清湯(ちんたん)スープ」と「塩味」を使うラーメンを函館に広めたと言われています。そのような歴史ある中国南部の塩ラーメンが、今では函館ラーメンとして全国的な人気ラーメンになっているのですね。

函館ではラーメンと言えば「塩ラーメン」

上記の通り、函館では中国南部のラーメンが広がっていきました。

当時はある程度「高級品」として広まったようで、銀杏や錦糸卵なども使われることがあったそうです。

その時代からずっと函館では塩ラーメンが主流となっていて、今でも函館の中華料理屋でラーメンを注文すると、当然のように「塩ラーメン」が提供されます。

塩ラーメンが函館で愛される理由

塩ラーメンが函館で愛される理由は、美味しい味わいだけでなく、地域の人々との深い結びつきにもあります。

函館市民にとっては、塩ラーメンは19世紀から続く伝統・文化・歴史を継承するグルメであり、誇りを感じられる大切なアイデンティティのひとつだと言えます。

【まとめ】函館は塩ラーメンが主流な理由は中国文化の流入！

今回のブログ記事では、函館ラーメンの特徴や、塩味である理由、歴史や起源について解説しました。

函館塩ラーメンのシンプルながらも深い味わいは、中国からの伝承と地域のアレンジが絶妙に融合した結果だったのですね。

日本で一番古いラーメンとも言われる塩ラーメンが「函館の食文化」として深く根付いているのも納得です！

札幌味噌ラーメンや旭川醤油ラーメンと比較すると、函館塩ラーメンの専門店はそれほど多くありませんが、今後も多くのファンに愛され続けることでしょう。